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検査について

不妊治療を行うためには、まず妊娠を妨げているものが何かを調べる必要があります。
月経周期において適切な時期に検査を行うことにより適正な検査結果を得ることができますので、来院時期をこちらで指定させていただくことがあります。

月経周期と基礎体温
エンドトキシン子宮卵管造影超音波   超音波
血中ホルモン超音波超音波   血中ホルモン
blank超音波尿中LH   AMH
blankblank   精液検査

初診時スクリーニング検査
  • 検査時期:初診時(月経周期問わず)
  • 検査方法:採血
  • 検査内容: HBS抗原、HCV抗原、HIV、風疹抗体、梅毒、
    クラミジア抗体、HbAlc、甲状腺ホルモン
子宮内エンドトキシン検査
  • 検査時期:月経時(月経血量の多い日)
  • 検査方法:子宮内の月経血採血。内診台でカテーテル(管)を使用して採取します。
  • 検査内容:子宮内エンドトキシン検査は、着床の妨げとなるエンドトキシンが子宮内に存在するかを月経血を直接採取して調べる検査です。
    子宮内エンドトキシン濃度と体外受精の治療成績が有意に関連するとの研究発表がありました。
    エンドトキシンとは、グラム陰性桿菌が死滅する際、その細胞膜成分として残存するものです。
    通常、子宮の入口には頸管粘液といって、外部から細菌の侵入を防ぐための粘液が分泌されていますが、子宮内操作や自己の抵抗力の低下により細菌が侵入してしまうケースがあります。
    子宮内に細菌が侵入した場合、白血球などにより細菌は死滅しますが、その細菌がグラム陰性桿菌であった場合、細胞膜成分がエンドトキシンとして子宮内に残ってしまうのです。
    エンドトキシンが陽性であった場合には抗生剤の内服をしていただき、次周期以降に再検査で陰転化するのを確認いたします。
血中ホルモン検査
  • 検査時期:月経(月経が始まってから3日目〜5日目)、黄体期
  • 検査方法:採血
  • 検査内容:エストロゲン(卵胞ホルモン)・LH(黄体形成ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン)・プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)
    妊娠に関わる重要なホルモン値を採血によって計測します。
    ホルモンバランスが乱れていると、不規則な月経周期や排卵障害など生殖機能に大きく影響を及ぼします。
    検査結果によってホルモン剤を使用して改善を図ります。
超音波検査
  • 検査時期:月経中・卵胞期・排卵期・黄体期、それぞれ必要に応じて
  • 検査方法:プローブという超音波を発生させる装置を膣内に挿入し、画像解析されたものがモニターに映し出されます。
  • 検査内容:卵胞の大きさや数、排卵日の予測、子宮内膜の厚さを計測、卵巣膿腫や子宮筋腫の診断
子宮卵管造影検査
  • 検査時期:月経終了直後〜排卵期前頃まで
  • 検査方法:子宮の入口から子宮腔・卵管に油性の造影剤を注入し、X線撮影をします。
  • 検査内容:卵管の疎通性、子宮内腔の形態異常の確認 HSG・KUB
    卵管の役割は精子の輸送、卵子の捕捉、受精の場、受精卵の発育の場、受精卵の輸送です。卵管に疎通性がないとこの役割を発揮できないため、自然妊娠が難しくなります。
    また、生まれ持って子宮に奇形がある方がいます。子宮奇形があっても日常生活には支障はありませんのでこの子宮卵管造影検査を行って初めて子宮奇形が分かる方もいます。子宮奇形の問題点は流産を起こしやすいことです。
    子宮卵管造影後、翌日以降に再度腹部レントゲン撮影を行い、子宮、卵巣、卵管周囲の癒着の有無を確認いたします。
    ヨードの入った造影剤を用いますのでヨードにアレルギーのある方、以前この検査を受けて何かしらのアレルギー反応が出た方に関しましては検査を行うことができません。また、甲状腺や腎臓に疾患がある方は主治医の許可を得てからの検査となりますのでご了承ください。
子宮鏡検査
  • 検査時期:月経終了直後〜排卵期前頃まで
  • 検査方法:子宮の入口から軟性の内視鏡を挿入し、子宮内を観察します。
  • 検査内容:子宮内膜ポリープ・子宮内膜肥厚、子宮筋腫の有無の確認

    所要時間は1〜2分程度です。
    子宮鏡検査において単発の子宮内膜ポリープが発見された場合は生検鉗子を用いて子宮鏡下に切除を行うこともあります。
    また子宮内膜ポリープが多発しているケースや子宮内膜が異常に肥厚している場合では後日に日帰りで行う子宮内膜掻把術を予定することもあります。
ヒューナーテスト
  • 検査時期:排卵期
  • 検査方法:夫婦生活をもった翌日の頸管粘液採取
  • 検査内容:頸管粘液の量・牽引性、運動精子数
    頸管粘液は、普段は無菌状態の子宮内を細菌の侵入から守る為に痰様の粘液で満たされています。排卵日が近づくと卵胞ホルモンの影響により精子が侵入できるように水様状の頸管粘液の分泌が増えてくるのです。
    頚管粘液は単に精子の通過路となるだけではなく、精子の貯蔵、選択、活性化などの妊娠するために非常に大事な役割を担っています。
    タイミング療法を進めて行く上で、ヒューナーテストの結果が正常(優良〜可)であることが自然妊娠の成立に重要となります。

    頸管粘液は排卵が終わってしまうとただちに元の状態に戻り、分泌量も減ってしまうので、検査のタイミングはとても短く、予定した実施日に検査が出来ない事もあります。
    周期によって結果が大きく異なる事が多いため、平均2〜3回検査を実施します。1回でも結果が優良であれば、心配はないといえるでしょう。
AMH
  • 検査時期:月経周期問わず
  • 検査方法:採血
  • 検査内容:抗ミュラー管ホルモン

    AMHとは抗ミュラー管ホルモンのことを言います。 このAMHは卵巣内の前胞状卵胞に関与するホルモンです。
    男性は精巣で精子を作るので新鮮な精子を作ることができます。
    しかし女性は自分が母親のお腹の中にいるときから卵巣の中に卵子を蓄えて産まれ、それを思春期頃から排卵という形で消費しているので、時間がたつほど卵子は数が少なくなり、質も低下してきます。
    卵巣の中では新しい卵子を製造することはできないのです。

    卵巣機能を評価するものとしては、FSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体化ホルモン)がありますが、月経周期の中で変動するので、採血を行う時期は限定されます。
    しかし、このAMHは卵巣の中にある、まだ発育していない卵胞に反応しますので、月経周期には左右されにくいのです。また、卵巣の予備能力を評価するうえで、大変有効とされています。ただし、卵巣機能を直接評価するものではなく、今後の治療の指標として用います。

    例を挙げますとAMHが低い=妊娠できないではなく、低い場合は、治療のペースはこのままでよいのか?という指標として用いるのです。
    また逆にAMHが異常に高い=妊娠しやすいということではなく、AMHが上昇する病変(多嚢胞卵巣など)があるか見極めなくてはなりません。
精液検査
  • 検査時期:いつでも(禁欲期間2、3日間)
  • 検査方法:2、3日程度禁欲期間をおいてから、専用の容器にマスターベーションで精液を採取後、精子運動解析システム(SMAS)で解析します。
  • 検査内容:精子の数・運動率・濃度・精液中の白血球数などを調べます。