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不妊の要因

妊娠を妨げる要因は様々です。
かつ複数の因子が重複するケースが全体の20%にものぼります。
効果的に不妊治療を行なうためには全ての不妊因子を検査することをお勧め致します。
不妊因子

卵管因子
卵管は、精子の輸送、卵子の捕捉、受精の場、受精卵の発育の場、受精卵の輸送という自然妊娠にとって重要な役割を担っています。この卵管がクラミジア感染症や子宮内膜症などの原因で閉塞、狭窄したり卵管の周囲が癒着をおこすと精子および卵子、受精卵の輸送障害や卵子の捕捉障害がおこります。卵管に不妊の因子があるケースは不妊因子全体の30%に存在しています。治療には卵管鏡を用いて狭窄している部位を拡張させたりする方法もありますが、当院では体外受精をはじめとする高度生殖医療をご案内しております。
排卵因子
通常、卵子は卵巣の中にある卵胞という卵子を発育する入れ物の中で約2週間程かけて発育し、成熟すると排卵がおこります。この排卵の仕組みには脳内の視床下部や下垂体、また卵巣内のホルモンが深く関わっていますが、この仕組みのバランスが取れなくなるような病変(多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症など)が生じるとうまく排卵が起こらなくなってしまいます。この排卵因子には月経異常が伴うことが多く、不妊因子全体の10%程度を占めています。
子宮因子
子宮は妊娠やその維持において無くてはならないものであり、内部を構成する子宮内膜は受精卵(胚)の着床における重要な役割を占めています。この子宮に子宮奇形や子宮筋腫などの形態異常、子宮内膜の器質的病変(子宮内膜ポリープなど)が起こると,着床不全がおこることがあります。
免疫因子
抗精子抗体陽性の場合、頸管粘液内で精子の通過障害が起こったり、子宮、卵管内でも精子の通過障害が起こります。また卵子との受精の際に卵細胞への侵入障害が起こることにより妊娠が成立しないと考えられています。約3%の女性に抗精子抗体が存在すると言われています。
男性因子
現在、不妊症カップルのおよそ40〜50%に男性不妊症が存在すると言われています。男性不妊症の原因は視床下部、下垂体、精巣、精巣上体、射精管の各臓器あるいは勃起、射精障害など多岐にわたります。大部分は精巣そのものに原因があるケースが多いとされています。
無精子症などの高度男性不妊症に関しましては専門機関へご紹介いたします。
子宮内膜症
子宮内膜症は生殖年齢女性のおよそ10%に発生すると言われています。また子宮内膜症患者のおよそ50%に不妊症が合併しているとも言われています。主な自覚症状は月経痛、性交時痛、排便痛などです。現在では腹腔鏡による手術が治療の第一選択とされています。手術適応の患者様は専門機関へご紹介させていただきます。当院では卵巣チョコレート嚢胞に関しては日帰り手術での吸引アルコール固定術も実施しております。
原因不明不妊
さまざまな不妊検査を行っても原因が特定されない不妊症を原因不明不妊と呼びます。この原因不明不妊は、不妊原因の20%にものぼります。原因が捉えられないだけに不妊期間が長期化するケースもあります。